防災学習における異校種の協働的な学びが児童生徒に及ぼす効果 高等専門学校生による避難所運営ゲームを通して

本研究では、小中学生を対象に避難所運営ゲームを用いた防災学習を導入し、異校種の協働的な学びが児童生徒に及ぼす効果について検討した。小学校5年生児童92名と中学校1年生81名に対して、防災学習の後に自由記述による質問紙調査を実施した。計量テキスト分析の結果、防災に関する知識や防災に取り組む態度の伸長が認められた。また、ゲーム形式で考える避難所運営ゲームが小中学生の情緒的交流と協働を促進し、人間関係を形成するとともに、防災について理解を深めることが示唆された。以上のことから、防災学習における異校種の協働的な学びによって人間関係が形成され、児童生徒の互いの学びに肯定的な影響を及ぼす可能性が示された。...

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Published in日本特別活動学会紀要 Vol. 33; pp. 79 - 88
Main Authors 廣岡, 千絵, 真田, 穣人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本特別活動学会 31.03.2025
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ISSN1343-7151
2436-9233
DOI10.51044/tokkatsu.33.0_79

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Summary:本研究では、小中学生を対象に避難所運営ゲームを用いた防災学習を導入し、異校種の協働的な学びが児童生徒に及ぼす効果について検討した。小学校5年生児童92名と中学校1年生81名に対して、防災学習の後に自由記述による質問紙調査を実施した。計量テキスト分析の結果、防災に関する知識や防災に取り組む態度の伸長が認められた。また、ゲーム形式で考える避難所運営ゲームが小中学生の情緒的交流と協働を促進し、人間関係を形成するとともに、防災について理解を深めることが示唆された。以上のことから、防災学習における異校種の協働的な学びによって人間関係が形成され、児童生徒の互いの学びに肯定的な影響を及ぼす可能性が示された。
ISSN:1343-7151
2436-9233
DOI:10.51044/tokkatsu.33.0_79