集団レクリエーション介入が認知症高齢者における行動・心理症状 (BPSD) およびQOLに及ぼす効果

「要旨」 : 〔目的〕認知症高齢者を対象とした集団レクリエーション介入を実施し, ランダム化比較試験を通じてBPSDの変化を検討した. 〔対象と方法〕対象は, 介護老人保健施設に入所中の認知症高齢者48名. 対象者を無作為に2群へ割り付け, 介入群 (23名) に対しては1週間に2回の頻度で理学療法士と作業療法士が協働し, 集団レクリエーション介入を3ヵ月間実施した. 対照群 (25名) では, 介入群と同じ介入時間となるように同様の頻度と期間にて, 介護職員によるレクリエーション介入を実施した. 2群間の比較は二元配置分散分析を実施した. 〔結果〕BPSDとQOLに関する測定項目で有意な交互...

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Published in理学療法科学 Vol. 32; no. 4; pp. 487 - 491
Main Authors 坂本将徳, 佐藤三矢, 駒崎卓代, 津田隆史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.08.2017
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ISSN1341-1667

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Summary:「要旨」 : 〔目的〕認知症高齢者を対象とした集団レクリエーション介入を実施し, ランダム化比較試験を通じてBPSDの変化を検討した. 〔対象と方法〕対象は, 介護老人保健施設に入所中の認知症高齢者48名. 対象者を無作為に2群へ割り付け, 介入群 (23名) に対しては1週間に2回の頻度で理学療法士と作業療法士が協働し, 集団レクリエーション介入を3ヵ月間実施した. 対照群 (25名) では, 介入群と同じ介入時間となるように同様の頻度と期間にて, 介護職員によるレクリエーション介入を実施した. 2群間の比較は二元配置分散分析を実施した. 〔結果〕BPSDとQOLに関する測定項目で有意な交互作用が確認された. 〔結語〕介護老人保健施設に入所中の認知症高齢者に対して集団レクリエーション介入を行えば, BPSDを軽減できる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667