薬学生の臨床準備教育における技能修得を促進するVirtual reality (VR) トレーニングツールの開発とその教育効果の検証 - 水剤の調製

「緒言」新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019: COVID-19)の拡大下において, 教育現場では教育体制の変革を余儀なくされてきた. オンラインによる講義や課題の提示などを駆使しながら試行錯誤を重ねてきたが, 特に, 技能の修得のための教育については難渋してきた. そのような背景もあり, 近年のデジタルトランスフォーメーション新時代に求められる教育ツールとしてvirtual reality(VR)が注目されている. VRを用いた医療従事者の教育に関する論文のシステマティックレビュー及びメタアナリスの結果, 従来の教育やオンライン, オフラインなどのほかの...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 144; no. 11; pp. 1009 - 1018
Main Authors 池村舞, 江角悟, 中川左理, 辰見明俊, 橋本保彦, 上町亜希子, 江原里佳, 原田未穂, 竹澤唯, 武田真莉子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本薬学会 01.11.2024
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ISSN0031-6903

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Summary:「緒言」新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019: COVID-19)の拡大下において, 教育現場では教育体制の変革を余儀なくされてきた. オンラインによる講義や課題の提示などを駆使しながら試行錯誤を重ねてきたが, 特に, 技能の修得のための教育については難渋してきた. そのような背景もあり, 近年のデジタルトランスフォーメーション新時代に求められる教育ツールとしてvirtual reality(VR)が注目されている. VRを用いた医療従事者の教育に関する論文のシステマティックレビュー及びメタアナリスの結果, 従来の教育やオンライン, オフラインなどのほかのdigital educationに比べて, 知識と技能を向上させることが示唆されている. わが国において, 特に臨床現場では既に手術手技や看護技術の修得にVRの活用が始まっている.
ISSN:0031-6903