飼育下アメリカビーバー (Castor canadensis) の行動的保定による採血のためのハズバンダリートレーニング

「要約」飼育下アメリカビーバー(Castor canadensis)にハズバンダリートレーニングを実施し, 行動的保定による尾静脈からの採血に初めて成功した. 採血部位の刺激には拮抗条件づけや系統的脱感作を行い, 採血の成功はトレーニング開始から第31セッション目であった. ハズバンダリートレーニングを取り入れることで動物の捕獲や麻酔を行わずに採血が可能となり, 正の強化を用いて実施したことから, 動物福祉の観点からも望ましいと考えられた....

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Published in日本野生動物医学会誌 Vol. 27; no. 2; pp. 127 - 130
Main Authors 風間健心, 川瀬啓祐, 高原和之, 正藤陽久, 飯田伸弥, 生江信孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本野生動物医学会 01.09.2022
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ISSN1342-6133

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Summary:「要約」飼育下アメリカビーバー(Castor canadensis)にハズバンダリートレーニングを実施し, 行動的保定による尾静脈からの採血に初めて成功した. 採血部位の刺激には拮抗条件づけや系統的脱感作を行い, 採血の成功はトレーニング開始から第31セッション目であった. ハズバンダリートレーニングを取り入れることで動物の捕獲や麻酔を行わずに採血が可能となり, 正の強化を用いて実施したことから, 動物福祉の観点からも望ましいと考えられた.
ISSN:1342-6133