関節リウマチに対するSalazosulfapyridineとMethotrexateの追加併用療法
「はじめに」関節リウマチ (以下RA) において関節破壊が発症早期に進行することから, アメリカリウマチ学会 (以下ACR) やヨーロッパリウマチ学会 (以下EULAR) のRecommendationでは, 発症早期での治療開始が推奨されている. それを受けて, 早期の診断と治療開始を目的としたRA新分類基準がACRとEULARから共同で2010年に発表されている. 一方では, 生物学的製剤 (以下BIO) の登場をきっかけに, RAの治療目標が炎症の鎮静から寛解へ, 関節破壊進行抑制から修復へとパラダイムシフトが起こっており, BIOの使用早期化の動きもある. しかし, BIOにも一次無効...
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| Published in | 日本関節病学会誌 Vol. 30; no. 4; pp. 475 - 482 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本関節病学会
2011
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1883-2873 |
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| Summary: | 「はじめに」関節リウマチ (以下RA) において関節破壊が発症早期に進行することから, アメリカリウマチ学会 (以下ACR) やヨーロッパリウマチ学会 (以下EULAR) のRecommendationでは, 発症早期での治療開始が推奨されている. それを受けて, 早期の診断と治療開始を目的としたRA新分類基準がACRとEULARから共同で2010年に発表されている. 一方では, 生物学的製剤 (以下BIO) の登場をきっかけに, RAの治療目標が炎症の鎮静から寛解へ, 関節破壊進行抑制から修復へとパラダイムシフトが起こっており, BIOの使用早期化の動きもある. しかし, BIOにも一次無効や効果減弱例の存在, 長期使用による未知の副作用の懸念, 膨大な薬剤費用などの問題があり, 全ての患者に使用できる薬剤ではない. 早期RAに対する診断と治療については熱心に議論され, 新しい治療方針が示されているが, 臨床現場では様々な罹病期間とX線病期の患者が来院し全ての患者のQOLを高める必要がある. |
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| ISSN: | 1883-2873 |