腓骨筋腱脱臼手術 (Das De法) の治療成績 - 再脱臼例の検討

[要旨] 【目的】腓骨筋腱脱臼に対するDas De法に準じた支帯縫着術の治療成績について報告する. 【対象と方法】1997年から2013年の間に100例にDas De法に準じた支帯縫着術を行い, 術後10日間のギプス固定後, 装具装着下にリハビリテーションを行った. 【結果】スポーツ復帰までの平均期間は3.1ヵ月で, 再脱臼は5例に認めた. このうち2例は6ヵ月以内の再脱臼で, 初期制動効果不良であった. 再脱臼例の術式について検討し, 手術精度向上に努めた結果, 2009年以降再脱臼例はない. 【結語】Das De法に準じた支帯縫着術を行い, 短い固定期間でも良好な治療成績が得られた. 成績...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 23; no. 1; pp. 95 - 99
Main Authors 朔伊作, 内山英司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 31.01.2015
Online AccessGet full text
ISSN1346-4159

Cover

More Information
Summary:[要旨] 【目的】腓骨筋腱脱臼に対するDas De法に準じた支帯縫着術の治療成績について報告する. 【対象と方法】1997年から2013年の間に100例にDas De法に準じた支帯縫着術を行い, 術後10日間のギプス固定後, 装具装着下にリハビリテーションを行った. 【結果】スポーツ復帰までの平均期間は3.1ヵ月で, 再脱臼は5例に認めた. このうち2例は6ヵ月以内の再脱臼で, 初期制動効果不良であった. 再脱臼例の術式について検討し, 手術精度向上に努めた結果, 2009年以降再脱臼例はない. 【結語】Das De法に準じた支帯縫着術を行い, 短い固定期間でも良好な治療成績が得られた. 成績不良例の検討により手術精度を高めることができた.
ISSN:1346-4159