バドミントンの傷害に関する疫学的調査

〔要旨〕目的は, バドミントンの傷害特性を明らかにして傷害予防プログラムの要件を抽出することである. 対象は, 定期的にバドミントンを実施している914名で, 質問紙を用いて傷害について調査した. 性と年代と競技レベルとの関連について, 疼痛の有無はロジスティック回帰分析, 傷害部位はχ2検定を用いて検討した. 受傷機転と練習休止期間は割合を算出し比較した. 疼痛の有無は年代と競技レベル, 疼痛部位は年代に有意差を認めた. 受傷機転は, 腰部, 肩関節利き手側, 下肢でそれぞれ特徴を認めた. 練習休止期間は, 休止期間なしが高率であった. 傷害予防プログラムは, 特に壮年群の膝関節利き手側とハ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 25; no. 2; pp. 223 - 231
Main Authors 三宅英司, 八並光信, 倉林準, 照屋浩司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 30.04.2017
Online AccessGet full text
ISSN1346-4159

Cover

More Information
Summary:〔要旨〕目的は, バドミントンの傷害特性を明らかにして傷害予防プログラムの要件を抽出することである. 対象は, 定期的にバドミントンを実施している914名で, 質問紙を用いて傷害について調査した. 性と年代と競技レベルとの関連について, 疼痛の有無はロジスティック回帰分析, 傷害部位はχ2検定を用いて検討した. 受傷機転と練習休止期間は割合を算出し比較した. 疼痛の有無は年代と競技レベル, 疼痛部位は年代に有意差を認めた. 受傷機転は, 腰部, 肩関節利き手側, 下肢でそれぞれ特徴を認めた. 練習休止期間は, 休止期間なしが高率であった. 傷害予防プログラムは, 特に壮年群の膝関節利き手側とハイレベル群の腰部に対して必要である.
ISSN:1346-4159