医学生のEmotional Intelligence (EI)とEmpathy: 性差および学年差の検討

「要旨」: 「目的」: 医学生のEIとEmpathyの性差及び学年差を検討した. 「方法」: 370名にTEIQue-SFとJSPE-S日本語版を用いた横断調査を行った. 「結果」: TEIQue-SFの総合点は, 有意差はなかったが学年毎に低下する傾向があった. JSPE-Sで4年次が低く, 6年次は高かった. TEIQue-SFで男子が, JSPE-Sで女子が高かった. TEIQue-SFの4因子比較では, 男子に社交性が高く, 学年差はなかった. 2調査票間で弱い相関があったが, JSPE-SとTEIQue-SFの1つの因子である自己管理とは相関がなかった. 「考察」: 医学生のEIとE...

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Published in医学教育 Vol. 44; no. 5; pp. 315 - 326
Main Authors 阿部恵子, 藤崎和彦, 丹羽雅之, 鈴木康之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医学教育学会 25.10.2013
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ISSN0386-9644

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Summary:「要旨」: 「目的」: 医学生のEIとEmpathyの性差及び学年差を検討した. 「方法」: 370名にTEIQue-SFとJSPE-S日本語版を用いた横断調査を行った. 「結果」: TEIQue-SFの総合点は, 有意差はなかったが学年毎に低下する傾向があった. JSPE-Sで4年次が低く, 6年次は高かった. TEIQue-SFで男子が, JSPE-Sで女子が高かった. TEIQue-SFの4因子比較では, 男子に社交性が高く, 学年差はなかった. 2調査票間で弱い相関があったが, JSPE-SとTEIQue-SFの1つの因子である自己管理とは相関がなかった. 「考察」: 医学生のEIとEmpathyは学年毎に低下傾向にあることが示唆され, 情動育成に加え自己管理教育が重要と考える.
ISSN:0386-9644