エリート・アスリートのアキレス腱断裂に対する内山法による修復後の復帰について

〔要旨〕2000年から2020年までに内山法で縫合したエリート・アスリート36名の競技復帰期間を調査した. 35名は元のスポーツレベルに復帰した. 1例はHR獲得遅延, 1例は再断裂の為競技復帰時期が遅延した. 2例を除く34例94.4%は7か月以内の復帰であった. 腱の長さ調節を健側足関節自然下垂底屈角度α+数度以上の設定で行った20例の片脚ヒールレイズ (以下HR) の獲得は平均10.4週であり, 元のスポーツレベルの復帰時期は平均5.3 (4-10) ヵ月であった. 片脚HRの獲得時期から走行開始, 片脚HR連続20回以上の獲得時期より運動復帰とする基準は適切であった....

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Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 30; no. 1; pp. 77 - 82
Main Authors 内山英司, 山口玲, 小林将貴, 眞田高起, 今屋健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 31.01.2022
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ISSN1346-4159

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Summary:〔要旨〕2000年から2020年までに内山法で縫合したエリート・アスリート36名の競技復帰期間を調査した. 35名は元のスポーツレベルに復帰した. 1例はHR獲得遅延, 1例は再断裂の為競技復帰時期が遅延した. 2例を除く34例94.4%は7か月以内の復帰であった. 腱の長さ調節を健側足関節自然下垂底屈角度α+数度以上の設定で行った20例の片脚ヒールレイズ (以下HR) の獲得は平均10.4週であり, 元のスポーツレベルの復帰時期は平均5.3 (4-10) ヵ月であった. 片脚HRの獲得時期から走行開始, 片脚HR連続20回以上の獲得時期より運動復帰とする基準は適切であった.
ISSN:1346-4159