結腸間膜デスモイド腫瘍の1例
腹腔内デスモイドの報告はまれである. 本邦では1970年以降, 我々の調べた限りでは39例の報告をみるにすぎない. 今回我々は結腸間膜より発生した腹腔内デスモイドの1例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する. 症例は51歳の女性で, 心窩部痛を主訴に来院した. 超音波検査, CT, MRI, 血管造影より間葉系腫瘍を疑い手術を施行した. 腫瘍は9.5×9×8.5cm大, 重さ400g, 灰白色, 弾性硬で, 病理組織学的に腹腔内デスモイドと診断された. 術後経過は良好で1年現在再発の徴候は認めていない....
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Published in | 日本消化器外科学会雑誌 Vol. 30; no. 8; pp. 1864 - 1868 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器外科学会
01.08.1997
一般社団法人日本消化器外科学会 The Japanese Society of Gastroenterological Surgery |
Subjects | |
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ISSN | 0386-9768 1348-9372 |
DOI | 10.5833/jjgs.30.1864 |
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Summary: | 腹腔内デスモイドの報告はまれである. 本邦では1970年以降, 我々の調べた限りでは39例の報告をみるにすぎない. 今回我々は結腸間膜より発生した腹腔内デスモイドの1例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する. 症例は51歳の女性で, 心窩部痛を主訴に来院した. 超音波検査, CT, MRI, 血管造影より間葉系腫瘍を疑い手術を施行した. 腫瘍は9.5×9×8.5cm大, 重さ400g, 灰白色, 弾性硬で, 病理組織学的に腹腔内デスモイドと診断された. 術後経過は良好で1年現在再発の徴候は認めていない. |
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ISSN: | 0386-9768 1348-9372 |
DOI: | 10.5833/jjgs.30.1864 |