成長期サッカー選手におけるストレッチング実施タイミングが大腿前面の柔軟性改善に与える影響

〔要旨〕ストレッチングの実施タイミングにより, 成長期サッカー選手の大腿前面部の柔軟性改善効果に差がみられるか検証することを目的とした. 男子選手74名(年齢12.3±0.5歳)をストレッチング実施タイミング別に練習前群22名, 練習後群24名, 就寝前群28名に分類した. 膝関節屈曲角, 踵臀距離, 筋硬度を8週間の介入前後で測定した. 全ての群で両脚とも踵臀距離の減少がみられた(p<0.01). 変化率を3群間で比較したところ, 就寝前群および練習後群の踵臀距離が練習前群と比較して有意に減少していた(p<0.01). 成長期サッカー選手が大腿前面の柔軟性改善を目的にストレッチン...

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Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 26; no. 1; pp. 33 - 39
Main Authors 鈴木恒, 櫻庭景植, 梶原一, 鹿倉二郎, 窪田敦之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 31.01.2018
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ISSN1346-4159

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Summary:〔要旨〕ストレッチングの実施タイミングにより, 成長期サッカー選手の大腿前面部の柔軟性改善効果に差がみられるか検証することを目的とした. 男子選手74名(年齢12.3±0.5歳)をストレッチング実施タイミング別に練習前群22名, 練習後群24名, 就寝前群28名に分類した. 膝関節屈曲角, 踵臀距離, 筋硬度を8週間の介入前後で測定した. 全ての群で両脚とも踵臀距離の減少がみられた(p<0.01). 変化率を3群間で比較したところ, 就寝前群および練習後群の踵臀距離が練習前群と比較して有意に減少していた(p<0.01). 成長期サッカー選手が大腿前面の柔軟性改善を目的にストレッチングを実施する場合, 練習終了直後もしくは就寝前に実施することが有効である.
ISSN:1346-4159