大腿骨後顆プレカットトライアルによる人工膝関節全置換術後1年の屈曲角度およびPosterior Condylar Offsetとの関係

「はじめに」人工膝関節全置換術(TKA)において, 様々な要因が術後の屈曲角度に関係していると報告されてきた. BellemansらがCR型TKAにおいて, 術後のposterior condylar offset(PCO)の増加に伴って術後屈曲角度が増大すると報告して以来, PCOについて様々な報告がなされてきたが未だ明確な結論は出ておらず議論の余地がある. 術中にPCOの変化を把握可能な大腿骨後顆プレカットトライアルシステムを用いて行ったTKAにおいて, 術後可動域の推移, およびPCOとの関係について検討した. 「対象・方法」対象は, 2012年1月から2013年3月までに当院で施行した...

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Published in日本関節病学会誌 Vol. 35; no. 1; pp. 31 - 36
Main Authors 吉居啓幸, 金山竜沢, 上西蔵人, 東秀隆, 老沼和弘, 白土英明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本関節病学会 2016
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ISSN1883-2873

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Summary:「はじめに」人工膝関節全置換術(TKA)において, 様々な要因が術後の屈曲角度に関係していると報告されてきた. BellemansらがCR型TKAにおいて, 術後のposterior condylar offset(PCO)の増加に伴って術後屈曲角度が増大すると報告して以来, PCOについて様々な報告がなされてきたが未だ明確な結論は出ておらず議論の余地がある. 術中にPCOの変化を把握可能な大腿骨後顆プレカットトライアルシステムを用いて行ったTKAにおいて, 術後可動域の推移, およびPCOとの関係について検討した. 「対象・方法」対象は, 2012年1月から2013年3月までに当院で施行した, PCL温存TKA 105例, 149膝である. 使用機種はFINE(R)Knee(NAKASHIMA MEDICAL)とLCS(R)COMPLETE(TM)Knee System(DePuy Synthes)とし, FINEは48例69膝, 手術時平均年齢70.2歳, 全例女性であり, LCSは57例80膝, 平均年齢68.1歳, 男性21例, 女性36例であった.
ISSN:1883-2873