プロ野球選手における肉離れの特徴

〔要旨〕 プロ野球選手にとって肉離れは競技継続が困難となる原因の一つである. 今回プロ野球一球団における肉離れの発生頻度と部位などを調査した. 2006年から2015年の10年間にプロ野球一球団に所属した全選手198例を対象とした. 肉離れの発生は72件(年間4~18件)であった. 発生部位は, ハムストリング19件(26.4%), 腹斜筋18件(25.0%), 内転筋8件(11.1%), 下腿三頭筋7件(9.7%), 大腿四頭筋6件(8.3%), その他14件(19.4%)であった. プロ野球選手の肉離れの特徴として腹斜筋が多いことが挙げられる. この理由として投球やバットスイングなど野球特...

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Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 25; no. 3; pp. 431 - 434
Main Authors 小松秀郎, 長島正樹, 松本秀男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 31.08.2017
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ISSN1346-4159

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Summary:〔要旨〕 プロ野球選手にとって肉離れは競技継続が困難となる原因の一つである. 今回プロ野球一球団における肉離れの発生頻度と部位などを調査した. 2006年から2015年の10年間にプロ野球一球団に所属した全選手198例を対象とした. 肉離れの発生は72件(年間4~18件)であった. 発生部位は, ハムストリング19件(26.4%), 腹斜筋18件(25.0%), 内転筋8件(11.1%), 下腿三頭筋7件(9.7%), 大腿四頭筋6件(8.3%), その他14件(19.4%)であった. プロ野球選手の肉離れの特徴として腹斜筋が多いことが挙げられる. この理由として投球やバットスイングなど野球特有の動作が関与していることが考えられる.
ISSN:1346-4159