足趾運動調節能力を用いた足趾運動覚検査の開発と年代および左右 (利き足, 非利き足) 差の検討

「要旨」:〔目的〕傾斜板を利用する運動調節能力を用いた足趾運動覚の評価法における信頼性を確認すること, この方法により年代および, 利き足と非利き足の差を検出すること. 〔対象〕18~89歳の健常男女122名とした. 〔方法〕傾斜板(DYJOCボード・プラス)を前後方向にのみ動くようにし, 設定された課題を足趾の運動のみで行ない, 運動調節能力を評価した. 〔結果〕この評価は, 高い信頼性が確認された. 高齢者の運動調節能力は他の年代に比べて有意に低く, さらに, その非利き足では利き足に比べ有意に低かった. 〔結語〕この評価法は, 足趾の運動覚を評価する一手段として用いることが可能であると考...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 5; pp. 759 - 763
Main Authors 福山勝彦, 福山ゆき江, 山崎裕美, 芳野悦子, 鎌田幸恵, 木村真弓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.10.2014
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667

Cover

More Information
Summary:「要旨」:〔目的〕傾斜板を利用する運動調節能力を用いた足趾運動覚の評価法における信頼性を確認すること, この方法により年代および, 利き足と非利き足の差を検出すること. 〔対象〕18~89歳の健常男女122名とした. 〔方法〕傾斜板(DYJOCボード・プラス)を前後方向にのみ動くようにし, 設定された課題を足趾の運動のみで行ない, 運動調節能力を評価した. 〔結果〕この評価は, 高い信頼性が確認された. 高齢者の運動調節能力は他の年代に比べて有意に低く, さらに, その非利き足では利き足に比べ有意に低かった. 〔結語〕この評価法は, 足趾の運動覚を評価する一手段として用いることが可能であると考えられる. また, 高齢者においては, 左右の運動覚のバランスを整えることが重要である.
ISSN:1341-1667