GC-MS/MSによる農産物中有機塩素系農薬5剤 (易分解性) の分析法の妥当性評価
農産物中の有機塩素系易分解性農薬5剤(キャプタン, クロロタロニル, ジクロフルアニド, ホルペットおよびトリルフルアニド)のGC-MS/MSによる分析法を開発した. サンプリング時における農薬の分解を抑制するため, 試料を-20℃で冷凍した後に粉砕し, 抽出開始まで-20℃で保存した. 前処理は, 試料にアセトニトリルを加えホモジナイズした後, 無水硫酸マグネシウム, 塩化ナトリウムおよびクエン酸塩を加えて農薬を抽出後, グラファイトカーボンおよびC18固相抽出カラムで精製した. 農産物5作物を用いて, 2濃度(0.01および0.1μg/g)で2併行5日間の妥当性評価を実施した結果, 真度8...
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          | Published in | 食品衛生学雑誌 Vol. 65; no. 5; pp. 124 - 129 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本食品衛生学会
    
        25.10.2024
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| ISSN | 0015-6426 | 
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| Summary: | 農産物中の有機塩素系易分解性農薬5剤(キャプタン, クロロタロニル, ジクロフルアニド, ホルペットおよびトリルフルアニド)のGC-MS/MSによる分析法を開発した. サンプリング時における農薬の分解を抑制するため, 試料を-20℃で冷凍した後に粉砕し, 抽出開始まで-20℃で保存した. 前処理は, 試料にアセトニトリルを加えホモジナイズした後, 無水硫酸マグネシウム, 塩化ナトリウムおよびクエン酸塩を加えて農薬を抽出後, グラファイトカーボンおよびC18固相抽出カラムで精製した. 農産物5作物を用いて, 2濃度(0.01および0.1μg/g)で2併行5日間の妥当性評価を実施した結果, 真度86.7~96.1%, 併行精度15.2%および8.8%以下, 室内精度19.9%および12.7%以下となり, 妥当性評価ガイドラインの目標値を満たした. | 
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| ISSN: | 0015-6426 |