(7) 肥満症の外科治療
「1. はじめに」『肥満症』はbody mass index(BMI)≧25と定義され, さらにBMI≧35の状態は重症肥満症または病的肥満症とされ, 外科的介入の適応目安と考えられている. 肥満症は高血圧, 脂質代謝異常, 2型糖尿病などのいわゆる生活習慣病をはじめとした様々な疾患との関連が強く指摘されており, それらの治療法や予防法の根幹として減量の重要性が多く示されている. 生活習慣改善などによる内科的減量法の効果が望めない患者に対する外科治療の歴史は意外と古く, 欧米では1951年, 本邦では1980年代より減量のための外科治療が試みられ, 1991年には米国のNational ins...
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Published in | 日本医科大学医学会雑誌 Vol. 20; no. 4; pp. 282 - 288 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医科大学医学会
01.12.2024
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ISSN | 1349-8975 |
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Summary: | 「1. はじめに」『肥満症』はbody mass index(BMI)≧25と定義され, さらにBMI≧35の状態は重症肥満症または病的肥満症とされ, 外科的介入の適応目安と考えられている. 肥満症は高血圧, 脂質代謝異常, 2型糖尿病などのいわゆる生活習慣病をはじめとした様々な疾患との関連が強く指摘されており, それらの治療法や予防法の根幹として減量の重要性が多く示されている. 生活習慣改善などによる内科的減量法の効果が望めない患者に対する外科治療の歴史は意外と古く, 欧米では1951年, 本邦では1980年代より減量のための外科治療が試みられ, 1991年には米国のNational institutes of Health(NIH)より重症肥満症に対する長期的な減量効果を示す治療として減量手術を行うことを推奨するステートメントが示された. |
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ISSN: | 1349-8975 |