アカツツガムシ親和性Kato型つつが虫病患者の確認を受けての秋田県雄物川流域における調査成績(2009)
「緒言」 秋田県雄物川流域は, 古くからつつが虫病の多発地域として知られ, 高病原性のKato型Orientia tsutsugamushi(Hayashi)を媒介するアカツツガムシLeptotrombidium akamushi(Brumpt)の生息地として注目されてきた. 届出制度上の記録によると, アカツツガムシ媒介性つつが虫病は1993年の確認を最後に途絶えていることから, アカツツガムシの絶滅が推測されていたが, 2008年8月に15年ぶりとなるKato型感染症例の発生が確認された(佐藤ら, 2010). そこで, 我々は, 雄物川流域の感染推定地を含む一帯において, Kato型0....
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Published in | Medical Entomology and Zoology Vol. 64; no. 1; pp. 21 - 25 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本衛生動物学会
15.03.2013
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ISSN | 0424-7086 |
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Summary: | 「緒言」 秋田県雄物川流域は, 古くからつつが虫病の多発地域として知られ, 高病原性のKato型Orientia tsutsugamushi(Hayashi)を媒介するアカツツガムシLeptotrombidium akamushi(Brumpt)の生息地として注目されてきた. 届出制度上の記録によると, アカツツガムシ媒介性つつが虫病は1993年の確認を最後に途絶えていることから, アカツツガムシの絶滅が推測されていたが, 2008年8月に15年ぶりとなるKato型感染症例の発生が確認された(佐藤ら, 2010). そこで, 我々は, 雄物川流域の感染推定地を含む一帯において, Kato型0.tsutsugamushiと媒介種アカツツガムシの生息調査を開始した. ここでは, 2009年の調査成績を報告する. 「調査方法」 調査地域: 雄物川とその支流の玉川の流域河川敷に位置する次の大仙市7地区. |
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ISSN: | 0424-7086 |