大動脈閉塞バルーンにより脳塞栓をきたした腹部大動脈瘤破裂の1例
症例は76歳の女性で腎動脈下腹部大動脈瘤の破裂で緊急手術を行った. 左鎖骨下動脈からバルーンを挿入したが, 遊離した大動脈弓部の粥腫のためと思われる脳塞栓をきたした. 血行動態の不安定な破裂性腹部大動脈瘤の手術にバルーンの果たす役割は大きいが, その使用にあたっては脳塞栓の可能性を念頭におき操作する必要があると考え報告した....
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Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 25; no. 5; pp. 337 - 339 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
15.09.1996
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1474 1883-4108 |
DOI | 10.4326/jjcvs.25.337 |
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Summary: | 症例は76歳の女性で腎動脈下腹部大動脈瘤の破裂で緊急手術を行った. 左鎖骨下動脈からバルーンを挿入したが, 遊離した大動脈弓部の粥腫のためと思われる脳塞栓をきたした. 血行動態の不安定な破裂性腹部大動脈瘤の手術にバルーンの果たす役割は大きいが, その使用にあたっては脳塞栓の可能性を念頭におき操作する必要があると考え報告した. |
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ISSN: | 0285-1474 1883-4108 |
DOI: | 10.4326/jjcvs.25.337 |