都市計画論文集の引用文献分析 論文集間比較と経年比較

本研究では,都市計画学会研究発表論文集を引用文献に基づいて,建築学会計画系論文集,土木計画学研究・論文集及び土木学会論文集,ランドスケープ研究,と比較することで,都市計画学術雑誌の中での引用の特徴に関する位置づけを明らかにする.データベースを構築し以下の分析を行う.第一に,引用本数,引用媒体,引用文献刊行年,自己引用率など引用に関する基礎情報を論文集間比較や年次比較により整理する.第二に,文献は何年程度引用されるのかを総括するために,経過年数が指数分布に従うとし半減期の最小分散不偏推定量を用いて数値化する.第三に,論文集間の引用関係から,学会雑誌の影響関係を空間布置の遠近関係により視覚化する....

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Published in都市計画論文集 p. 20
Main Authors 腰塚, 武志, 大澤, 義明, 小林, 隆史, 雨宮, 護
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本都市計画学会 2008
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ISSN1348-284X
1348-284X
DOI10.11361/cpij1.43.0.20.0

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Summary:本研究では,都市計画学会研究発表論文集を引用文献に基づいて,建築学会計画系論文集,土木計画学研究・論文集及び土木学会論文集,ランドスケープ研究,と比較することで,都市計画学術雑誌の中での引用の特徴に関する位置づけを明らかにする.データベースを構築し以下の分析を行う.第一に,引用本数,引用媒体,引用文献刊行年,自己引用率など引用に関する基礎情報を論文集間比較や年次比較により整理する.第二に,文献は何年程度引用されるのかを総括するために,経過年数が指数分布に従うとし半減期の最小分散不偏推定量を用いて数値化する.第三に,論文集間の引用関係から,学会雑誌の影響関係を空間布置の遠近関係により視覚化する.その結果,第一に,一般書の引用が多く,逆に国外文献の引用が少ないことが示された.第二に,引用文献の発行年を調べると指数分布への適合度が高いこと,そして半減期は近年になるほど伸びていることが確認できた.第三に,都市計画学会誌は建築学会,土木学会の中間に布置されたことが明らかになった.
Bibliography:20
ISSN:1348-284X
1348-284X
DOI:10.11361/cpij1.43.0.20.0