BRIDGE法: IR業務における報告書作成方法の移行戦略 継続性と革新性の両立を目指して

本研究では、大学IR(Institutional Research)業務における報告書作成方法の移行過程を検討した。従来のExcelとWordを用いた方法から、PythonとQuartoを使用する新方式への移行に際し、データの継続性維持と新技術導入の両立が課題となった。これに対し、移行期間中に新旧両方法を並行して使用するBRIDGE法(Balanced Reporting Innovation with Data Governance Evolution)を提案した。この方法により、データの継続性を保ちつつ、段階的に新技術を導入することが可能となった。本事例は、IR活動における革新と伝統の調和...

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Published in大学情報・機関調査研究集会 論文集 pp. 106 - 111
Main Authors 稲倉, 恒法, 松本, 清, 森, 雅生, 高松, 邦彦, 今井, 匠太朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本インスティテューショナル・リサーチ協会 08.11.2024
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ISSN2436-3065
2436-3014
DOI10.50956/mjir.13.0_106_1

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Summary:本研究では、大学IR(Institutional Research)業務における報告書作成方法の移行過程を検討した。従来のExcelとWordを用いた方法から、PythonとQuartoを使用する新方式への移行に際し、データの継続性維持と新技術導入の両立が課題となった。これに対し、移行期間中に新旧両方法を並行して使用するBRIDGE法(Balanced Reporting Innovation with Data Governance Evolution)を提案した。この方法により、データの継続性を保ちつつ、段階的に新技術を導入することが可能となった。本事例は、IR活動における革新と伝統の調和、および組織的抵抗への柔軟な対応の重要性を示唆している。BRIDGE法は、IR実践における方法論の移行や、より広くデータガバナンスの進化に貢献する可能性がある。
ISSN:2436-3065
2436-3014
DOI:10.50956/mjir.13.0_106_1