集落営農による集落内労働力の再編とそれに伴う構成世帯の労働形態の変容について 島根県津和野町奥ヶ野集落を事例として

中山間地域の空間管理作業への労働力不足への対策として成果が上がっている集落営農という集落内の労働力を再編する仕組みに着目し、その実態を明らかにすることを目的とする。高齢化・過疎化が著しく進んだ中山間地域であり、集落営農組織が機能している先進事例として、島根県津和野町奥ヶ野集落を対象地に選定し、集落営農組織と集落の各世帯がどの作業をどれくらいの量担っているのか調査した。その結果、集落営農によって各世帯は状況に合わせて様々な労働形態をとることが可能となったこと、加えて、互助的慣習が発生したことにより集落内の農業に関る全ての労働が集落内の体力・時間・技術的に適した人によって賄われるようになったことが...

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Published in都市計画論文集 p. 86
Main Authors 植野, 翔, 後藤, 春彦, 村上, 佳代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本都市計画学会 2006
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ISSN1348-284X
1348-284X
DOI10.11361/cpij1.41.0.86.0

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Summary:中山間地域の空間管理作業への労働力不足への対策として成果が上がっている集落営農という集落内の労働力を再編する仕組みに着目し、その実態を明らかにすることを目的とする。高齢化・過疎化が著しく進んだ中山間地域であり、集落営農組織が機能している先進事例として、島根県津和野町奥ヶ野集落を対象地に選定し、集落営農組織と集落の各世帯がどの作業をどれくらいの量担っているのか調査した。その結果、集落営農によって各世帯は状況に合わせて様々な労働形態をとることが可能となったこと、加えて、互助的慣習が発生したことにより集落内の農業に関る全ての労働が集落内の体力・時間・技術的に適した人によって賄われるようになったことが明らかになった。
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ISSN:1348-284X
1348-284X
DOI:10.11361/cpij1.41.0.86.0