沿道から湖面への俯瞰景観に関する多目的評価分析

本研究では,道路で移動する観察者が湖面のように面的に展開する視対象物を俯瞰することを想定する.本研究の目的は,視点場と視対象との相対的位置関係で定まる見えの「大きさ」,「バランス」,「奥行き」を数式表現し,パレート最適の概念を用いて景観に特徴のある視点位置を特定する手法を提案することにある.そして,この手法を諏訪湖及び宍道湖周辺地域の道路網へ適用し,俯瞰景観に優れた場所を選定する.特に本研究では,視点場から全方向への視線を考え湖面を向く視線の分布に着目する.この分布を視点を原点とする単位球上で表現し,球面へ投影された湖面形状の面積や長さを活用して視点位置を評価する....

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Bibliographic Details
Published in都市計画論文集 p. 73
Main Authors 切田, 元, 大澤, 義明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本都市計画学会 2009
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ISSN1348-284X
1348-284X
DOI10.11361/cpij1.44.0.73.0

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Summary:本研究では,道路で移動する観察者が湖面のように面的に展開する視対象物を俯瞰することを想定する.本研究の目的は,視点場と視対象との相対的位置関係で定まる見えの「大きさ」,「バランス」,「奥行き」を数式表現し,パレート最適の概念を用いて景観に特徴のある視点位置を特定する手法を提案することにある.そして,この手法を諏訪湖及び宍道湖周辺地域の道路網へ適用し,俯瞰景観に優れた場所を選定する.特に本研究では,視点場から全方向への視線を考え湖面を向く視線の分布に着目する.この分布を視点を原点とする単位球上で表現し,球面へ投影された湖面形状の面積や長さを活用して視点位置を評価する.
Bibliography:73
ISSN:1348-284X
1348-284X
DOI:10.11361/cpij1.44.0.73.0