迂回距離と直線距離

本研究の目的は,道路閉塞時における迂回距離と最短距離との関係を理論的及び実証的に明らかにすることにある.まず,実際の道路網として茨城県,長野県,京都市内,土浦市内,多摩ニュータウン中心部の道路網を対象とし,迂回距離と最短距離との関係を観察する.次に,代表的な道路網パターンである格子状道路網,放射環状道路網,さらに任意方向へ直線で進める稠密道路網を用い,迂回距離と最短距離との関係を理論化する.そして,それぞれの迂回距離が定数,最短距離の比例,最短距離の逆数で表現できることを示した.さらに,そこで得られた迂回距離と最短距離との関係式が実際のデータをよく説明していることを実証した....

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Published in都市計画論文集 p. 74
Main Authors 大澤, 義明, 宮川, 雅至
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本都市計画学会 2003
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ISSN1348-284X
1348-284X
DOI10.11361/cpij1.38.0.74.0

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Summary:本研究の目的は,道路閉塞時における迂回距離と最短距離との関係を理論的及び実証的に明らかにすることにある.まず,実際の道路網として茨城県,長野県,京都市内,土浦市内,多摩ニュータウン中心部の道路網を対象とし,迂回距離と最短距離との関係を観察する.次に,代表的な道路網パターンである格子状道路網,放射環状道路網,さらに任意方向へ直線で進める稠密道路網を用い,迂回距離と最短距離との関係を理論化する.そして,それぞれの迂回距離が定数,最短距離の比例,最短距離の逆数で表現できることを示した.さらに,そこで得られた迂回距離と最短距離との関係式が実際のデータをよく説明していることを実証した.
Bibliography:74
ISSN:1348-284X
1348-284X
DOI:10.11361/cpij1.38.0.74.0