L-phenylalanine mustard単独投与が奏効した再発リンパ系腫瘍の2例
Cyclophosphamideおよびifbsfamideを含む化学療法中に再発したleukemia/lymphomasyndrome (LLS), およびnon-Hodgkin'slymphoma (NHL) の2症例に対し, 第2再発期にL-phenylalanine mustardを80mg/m2単独投与し2例ともに寛解が得られた.副作用としてはIV度の骨髄抑制以外重篤なものは認められなかった.LLS症例はL-PAM投与4カ月後第3回の骨髄再発をきたしたが, 再発のままL-PAMを含む前処置により非血縁者間骨髄移植を行い, 移植後3年寛解生存中である.この結果よりL-PAMは小...
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Published in | 日本小児血液学会雑誌 Vol. 13; no. 6; pp. 448 - 453 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
31.12.1999
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Subjects | |
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ISSN | 0913-8706 1884-4723 |
DOI | 10.11412/jjph1987.13.448 |
Cover
Summary: | Cyclophosphamideおよびifbsfamideを含む化学療法中に再発したleukemia/lymphomasyndrome (LLS), およびnon-Hodgkin'slymphoma (NHL) の2症例に対し, 第2再発期にL-phenylalanine mustardを80mg/m2単独投与し2例ともに寛解が得られた.副作用としてはIV度の骨髄抑制以外重篤なものは認められなかった.LLS症例はL-PAM投与4カ月後第3回の骨髄再発をきたしたが, 再発のままL-PAMを含む前処置により非血縁者間骨髄移植を行い, 移植後3年寛解生存中である.この結果よりL-PAMは小児のリンパ性悪性腫瘍に対し強い抗腫瘍効果をもつことが示唆された. |
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ISSN: | 0913-8706 1884-4723 |
DOI: | 10.11412/jjph1987.13.448 |