足白癬に対する塩酸テルビナフィンクリームの1週塗布と4週塗布の比較検討

• Published in: 日本医真菌学会雑誌 Vol. 42; no. 4; pp. 223 - 228
• Main Authors: 仲, 弥, 原田, 敬之, 石崎, 純子, 繁益, 弘志, 杉浦, 丹, 畑, 康樹, 西川, 武二, 福田, 知雄
• Format: Journal Article
• Language: English; Japanese
• Published: 日本医真菌学会 30.10.2001
• Subjects: double-blind study; short term treatment; terbinafine; tinea pedis; 二重盲検比較試験; 塩酸テルビナフィン; 短期治療; 足白癬
• ISSN: 0916-4804; 1882-0476
• DOI: 10.3314/jjmm.42.223

足白癬を対象に,1%塩酸テルビナフィンクリーム(ラミシール®クリーム)1週間単純塗布(II群)の有用性,安全性を4週間単純塗布(I群)を対照として4施設による二重盲検比較試験により検討を行った.登録症例数43例のうち,有効解析対象例は39症例,安全性解析対象例は42症例であった.有用率は,I群63.2%,II群60.0%であったが,各群間に有意差は認められなかった. 以上より1%塩酸テルビナフィンクリーム(ラミシール®クリーム)は1週間単純塗布という短期治療でも4週間単純塗布に匹敵する効果が期待出来ると思われ,患者のコンプライアンスを得やすい有用な治療法であると考えられた.