領域「表現」における「専門的事項」の教授内容検討II 7つのキーワード及び教授・学習・成長パラダイムの視点から

本研究は、領域「表現」の専門的事項科目の教授内容の具体的な方法を明らかにするため、4つの遠隔授業実践事例を7つのキーワード(子ども理解、事例、身体の諸感覚、感性、感じる、考える、楽しむ)、及び教授、学習、成長パラダイムの視点から分析した。シラバス及び教科書目次から抽出した7つのキーワードに関する具体的な箇所を可視化した結果、キーワードのそれぞれが、どの授業事例にも内包されていることが明らかになった。また、パラダイム分析では、遠隔授業の実施が教授法の重要性の再認識と見直しにつながり、教員による課題設定、課題提示の工夫、環境構成が授業の質向上に影響することが分かった。以上を踏まえ、領域「表現」の専...

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Published in乳幼児教育・保育者養成研究 Vol. 2; pp. 65 - 78
Main Authors 久松, 薫, 深尾, 秀一, 新開, よしみ, 越山, 沙千子, 和田, 美香, 渡邊, 佐恵子, 島田, 由紀子, 吉岡, 亜砂美, 倉原, 弘子, 吉永, 早苗, 那須, 信樹, 吉松, 遊佳, 中村, 光絵, 赤津, 裕子, 光井, 恵子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本乳幼児教育・保育者養成学会 2021
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ISSN2759-0623
2759-2057
DOI10.60365/jecectet.2.0_65

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Summary:本研究は、領域「表現」の専門的事項科目の教授内容の具体的な方法を明らかにするため、4つの遠隔授業実践事例を7つのキーワード(子ども理解、事例、身体の諸感覚、感性、感じる、考える、楽しむ)、及び教授、学習、成長パラダイムの視点から分析した。シラバス及び教科書目次から抽出した7つのキーワードに関する具体的な箇所を可視化した結果、キーワードのそれぞれが、どの授業事例にも内包されていることが明らかになった。また、パラダイム分析では、遠隔授業の実施が教授法の重要性の再認識と見直しにつながり、教員による課題設定、課題提示の工夫、環境構成が授業の質向上に影響することが分かった。以上を踏まえ、領域「表現」の専門的事項科目における授業の質向上の要件として、(1)自分のペースでじっくりと考え活動する(授業構成)、(2)主体的・対話的で深い学びの促進、(3)学生間のコミュニケーションから生まれる学び、(4)学びの言語化を提案した。
ISSN:2759-0623
2759-2057
DOI:10.60365/jecectet.2.0_65