領域「表現」における「専門的事項」の教授内容の検討 教科書目次及びシラバスのテキストマイニングをもとに

本研究では、領域「表現」における「専門的事項」の教授内容を明らかにするために、昭和28年~平成31年に出版された領域「音楽リズム」「絵画製作」及び「表現」の教科書目次155冊、並びに保育者養成校(以下、養成校)3校の現存するシラバスのテキストマイニングを行った。その結果、領域「表現」における「専門的事項」の教授内容は、「子ども理解」と「表現する過程」を重視する視点のもとに展開されるべきであることが確認された。子どもの表現を読み取り、豊かに展開するためには、子どもが表現する姿を、事例を通して考察することが求められる。同時に、学生自身が表現活動を行い、技能・技術を磨くだけではなく、表現する過程で学...

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Published in乳幼児教育・保育者養成研究 Vol. 1; pp. 47 - 65
Main Authors 深尾, 秀一, 新開, よしみ, 越山, 沙千子, 和田, 美香, 齊藤, 崇, 島田, 由紀子, 吉田, 昌弘, 倉原, 弘子, 吉永, 早苗, 那須, 信樹, 中村, 光絵, 吉岡, 亜砂美, 赤津, 裕子, 渡邊, 佐恵子, 光井, 恵子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本乳幼児教育・保育者養成学会 2020
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ISSN2759-0623
2759-2057
DOI10.60365/jecectet.1.0_47

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Summary:本研究では、領域「表現」における「専門的事項」の教授内容を明らかにするために、昭和28年~平成31年に出版された領域「音楽リズム」「絵画製作」及び「表現」の教科書目次155冊、並びに保育者養成校(以下、養成校)3校の現存するシラバスのテキストマイニングを行った。その結果、領域「表現」における「専門的事項」の教授内容は、「子ども理解」と「表現する過程」を重視する視点のもとに展開されるべきであることが確認された。子どもの表現を読み取り、豊かに展開するためには、子どもが表現する姿を、事例を通して考察することが求められる。同時に、学生自身が表現活動を行い、技能・技術を磨くだけではなく、表現する過程で学生自身がどのように感じ、考えたのかを丁寧に振り返り、それを子ども理解につなげることが重要である。以上を踏まえ、本研究で提案する「専門的事項」に含むべきキーワードは、「子ども理解・事例・身体の諸感覚・感性・感じる・考える・楽しむ」である。
ISSN:2759-0623
2759-2057
DOI:10.60365/jecectet.1.0_47