PNET症例の2010年WHO分類および2013年 膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)診療ガイドラインでの再検討 術前悪性度評価における膵管像の役割
PNET(Pancreatic Neuroendocrine Tumor)を2010年WHO分類および2013年診療ガイドラインに沿ってGrade,予後を検討し,膵管像の変化についても検討した.男性14例,女性9例,平均年齢は63.4歳.平均観察期間は68ヶ月.G1 15例,G2 8例,TNM分類IA期,IB,IIA,IIB,IVが12,7,1,2,1例であった.G1 1例,G2 3例が再発し,G2で再発が多く(P=0.06),予後も悪い傾向であった(P=0.06).Stage別生存曲線では有意差を認めた(P=0.02).2cm以上の腫瘍は未満に比べ生存率が低い傾向があり(P=0.09),リン...
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Published in | 膵臓 Vol. 29; no. 5; pp. 819 - 827 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本膵臓学会
25.10.2014
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Subjects | |
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ISSN | 0913-0071 1881-2805 |
DOI | 10.2958/suizo.29.819 |
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Summary: | PNET(Pancreatic Neuroendocrine Tumor)を2010年WHO分類および2013年診療ガイドラインに沿ってGrade,予後を検討し,膵管像の変化についても検討した.男性14例,女性9例,平均年齢は63.4歳.平均観察期間は68ヶ月.G1 15例,G2 8例,TNM分類IA期,IB,IIA,IIB,IVが12,7,1,2,1例であった.G1 1例,G2 3例が再発し,G2で再発が多く(P=0.06),予後も悪い傾向であった(P=0.06).Stage別生存曲線では有意差を認めた(P=0.02).2cm以上の腫瘍は未満に比べ生存率が低い傾向があり(P=0.09),リンパ節転移例は有意に予後不良であった(P=0.01).膵管像に変化の見られる症例はセロトニン陽性腫瘍か悪性度の高いG2症例であり(P=0.03),膵管像に変化のある場合には悪性度が高い可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0913-0071 1881-2805 |
DOI: | 10.2958/suizo.29.819 |