高校生の健康習慣に関する意識,知識,態度について-食物摂取頻度調査との関連
公衆衛生審議会の意見具申1)において, 生活習慣病に着目した疾病対策の基本的方向性と生活習慣病の定義が提示され, 健康習慣(疾病予防を図っていく上で重要とされる食生活, 運動, 休養, 喫煙, 飲酒などの生活習慣に対する手法)の育成をねらいとした生涯を通じての健康教育を, 小児期からの家庭教育や学校健康教育として推進することが期待されている. また, 保健体育審議会答申2)においても, 生涯にわたる心身の健康の保持増進に必要な知識, 能力, 態度および習慣を身につけさせるとともに, 健康的なライフスタイルの実現を目指した学校健康教育の重要性を指摘している. さらに, 2002年度から改訂実施さ...
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| Published in | 栄養学雑誌 Vol. 62; no. 1; pp. 9 - 18 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本栄養改善学会
01.02.2004
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| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0021-5147 |
Cover
| Summary: | 公衆衛生審議会の意見具申1)において, 生活習慣病に着目した疾病対策の基本的方向性と生活習慣病の定義が提示され, 健康習慣(疾病予防を図っていく上で重要とされる食生活, 運動, 休養, 喫煙, 飲酒などの生活習慣に対する手法)の育成をねらいとした生涯を通じての健康教育を, 小児期からの家庭教育や学校健康教育として推進することが期待されている. また, 保健体育審議会答申2)においても, 生涯にわたる心身の健康の保持増進に必要な知識, 能力, 態度および習慣を身につけさせるとともに, 健康的なライフスタイルの実現を目指した学校健康教育の重要性を指摘している. さらに, 2002年度から改訂実施される小中高等学校学習指導要領3, 4)の教科「体育」(小学校), 「保健体育」(中高等学校)でも, 食生活, 運動, 休養, 飲酒, 喫煙など生活習慣病に関連する内容が取り上げられた. このように学校健康教育の内容として生活習慣病の予防に着目した指導が重視されてきた背景には, 児童生徒期の食生活, 運動, 喫煙, 飲酒などの生活習慣上の問題が増加しており5, 6), それらが生活習慣病の発症進行だけでなく, 我が国の主要死因(悪性新生物, 心疾患, 脳血管疾患など)7)につながる危険性が高いことが考えられる. |
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| ISSN: | 0021-5147 |