BSC運用企業の変化への対処プロセスの解明 COVID-19と経営者交代に着目して
本稿の研究目的は,変化に直面したBSC運用企業の変化への対処プロセスの解明である。既存研究は,BSC運用企業がなんらかの変化に直面した時,企業による対処が必要であることを明らかにしたものの,その対処プロセスに関する理解が不足している。本稿は,ケーススタディに基づき,COVID-19と社長交代という二つの変化に着目し,変化の発生から結果までの対処プロセスを分析した。また,変化への対処プロセスにおいては,複数の変化が発生した時,個々の変化による異変(Variation)への考慮の重要性,異変による行動に対する選択(Selection)と維持(Retention)の重要性,対処プロセス全体を見る重要...
Saved in:
Published in | メルコ管理会計研究 Vol. 15; no. 1; pp. 39 - 55 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 牧誠財団
31.03.2024
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1882-7225 2189-2776 |
DOI | 10.14987/mjmar.15.1_39 |
Cover
Summary: | 本稿の研究目的は,変化に直面したBSC運用企業の変化への対処プロセスの解明である。既存研究は,BSC運用企業がなんらかの変化に直面した時,企業による対処が必要であることを明らかにしたものの,その対処プロセスに関する理解が不足している。本稿は,ケーススタディに基づき,COVID-19と社長交代という二つの変化に着目し,変化の発生から結果までの対処プロセスを分析した。また,変化への対処プロセスにおいては,複数の変化が発生した時,個々の変化による異変(Variation)への考慮の重要性,異変による行動に対する選択(Selection)と維持(Retention)の重要性,対処プロセス全体を見る重要性,創業者の重要性と限界を主張した。 |
---|---|
ISSN: | 1882-7225 2189-2776 |
DOI: | 10.14987/mjmar.15.1_39 |