周術期消化器がん患者における骨格筋量と運動機能との関連性 生体電気インピーダンス(BIA)法による体組成計を用いた骨格筋量の計測

〔目的〕周術期消化器がん患者において,生体電気インピーダンス(BIA)法を用い計測した骨格筋量と運動機能評価との併存的妥当性を明らかにすること.〔対象と方法〕周術期消化器がん患者21名とした.調査項目は,体組成値と運動機能評価とし,体組成値は,BIA法により体重(kg),骨格筋量(kg),体脂肪率(%)を,運動機能評価として,握力(kg),等尺性膝伸展筋力(kgf),大腿周径(cm)を計測した.測定時期は,術前と術後10日前後とした.体組成値と運動機能評価との関係性を調査した.〔結果〕骨格筋量と運動機能評価において有意な正の相関関係を認めた.特に握力において,有意なかなり強い相関関係を示した....

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Published in理学療法科学 Vol. 35; no. 6; pp. 849 - 853
Main Authors 原, 毅, 久保, 晃, 杉田, 裕汰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2020
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.35.849

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Summary:〔目的〕周術期消化器がん患者において,生体電気インピーダンス(BIA)法を用い計測した骨格筋量と運動機能評価との併存的妥当性を明らかにすること.〔対象と方法〕周術期消化器がん患者21名とした.調査項目は,体組成値と運動機能評価とし,体組成値は,BIA法により体重(kg),骨格筋量(kg),体脂肪率(%)を,運動機能評価として,握力(kg),等尺性膝伸展筋力(kgf),大腿周径(cm)を計測した.測定時期は,術前と術後10日前後とした.体組成値と運動機能評価との関係性を調査した.〔結果〕骨格筋量と運動機能評価において有意な正の相関関係を認めた.特に握力において,有意なかなり強い相関関係を示した.〔結語〕周術期消化器がん患者のBIA法による骨格筋量は,運動機能評価との併存的妥当性を有し,周術期がん医療においても全身の骨格筋量を示す身体パラメータとして使用できる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.849