非温熱的超音波治療が人工膝関節置換術後の患者に与える影響

シングルケースデザインに従ってTKA後の患者に非温熱的u/s治療を実施し, 疼痛, ROMをとらえることを本研究の目的とした. 対象はRAで, 平成9年2月25日にTKAを受けた. u/s治療器はERA4c平方メートル,BNR3:1で, 出力は0.2W/c平方メートル, 周波数1.0MHz, 照射時間率20%であった. TKA手術2週目から, プラセボu/s治療, u/s治療, プラセボu/sの順で治療を実施し, ROMをゴニオメーターで, 疼痛をVASで測定した. 屈曲のROMは, u/s治療時に改善を示し, 第2期ベースライン期には増悪傾向を示した. u/s治療の非温熱的効果が示唆されたが...

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Published in理学療法科学 Vol. 13; no. 4; pp. 185 - 189
Main Authors 庄本康治, 岡崎文枝, 金井秀作
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.11.1998
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ISSN1341-1667

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Summary:シングルケースデザインに従ってTKA後の患者に非温熱的u/s治療を実施し, 疼痛, ROMをとらえることを本研究の目的とした. 対象はRAで, 平成9年2月25日にTKAを受けた. u/s治療器はERA4c平方メートル,BNR3:1で, 出力は0.2W/c平方メートル, 周波数1.0MHz, 照射時間率20%であった. TKA手術2週目から, プラセボu/s治療, u/s治療, プラセボu/sの順で治療を実施し, ROMをゴニオメーターで, 疼痛をVASで測定した. 屈曲のROMは, u/s治療時に改善を示し, 第2期ベースライン期には増悪傾向を示した. u/s治療の非温熱的効果が示唆されたが, 照射時期と照射回数を考慮した研究が必要である.
ISSN:1341-1667