「食に関する不合理な信念」尺度の作成―Irrational Eating Beliefs Scale(IEBS)の信頼性と妥当性の検討
緒言 生活習慣病は, 健康的な生活習慣によって発症を予防できるが1), 生活習慣の変容が難しい者もいる2, 3). ライフスタイル変容の研究では, 効果的な方法として行動科学に基づく介入研究が進められており4), 栄養教育の分野でも行動科学に基づいた教育方法の実践が求められている5~8). 栄養教育では, 行動科学に基づいた手法として, 行動療法が活用されている. 平成20年4月からの特定健診および保健指導の義務化に先立ち発表された「標準的な健診・保健指導プログラム」の中でも行動療法の活用が推奨されている9). 行動療法とは, 問題となる行動を引き起こす行動や状況を変えて問題行動を修正する手法...
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Published in | 栄養学雑誌 Vol. 66; no. 3; pp. 141 - 148 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本栄養改善学会
01.06.2008
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ISSN | 0021-5147 |
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Summary: | 緒言 生活習慣病は, 健康的な生活習慣によって発症を予防できるが1), 生活習慣の変容が難しい者もいる2, 3). ライフスタイル変容の研究では, 効果的な方法として行動科学に基づく介入研究が進められており4), 栄養教育の分野でも行動科学に基づいた教育方法の実践が求められている5~8). 栄養教育では, 行動科学に基づいた手法として, 行動療法が活用されている. 平成20年4月からの特定健診および保健指導の義務化に先立ち発表された「標準的な健診・保健指導プログラム」の中でも行動療法の活用が推奨されている9). 行動療法とは, 問題となる行動を引き起こす行動や状況を変えて問題行動を修正する手法である10~13). 例えば「お菓子があるとつい食べてしまう」問題行動に対して, 「お菓子を棚にしまう」, 「家にお菓子を買い置きしない」などの手段を講じ, 問題行動につながる行動や状況を変えることで, 問題行動が生じないようにする. |
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ISSN: | 0021-5147 |