口腔扁平上皮癌におけるReceptor for Advanced Glycation End Products (RAGE) 発現の意義

RAGEはイムノグロブリンスーパーファミリーに属する膜型レセプターでアンフォテリン, AGE, S100等をリガンドとする。RAGEは癌の浸潤・転移に関わることが知られており, 我々も胃癌・大腸癌・前立腺癌においてRAGE発現は癌の進展・転移と相関することを報告している。今回74例の口腔扁平上皮癌症例におけるRAGE発現の意義を検討した結果, RAGE発現は口腔扁平上皮癌の進展および再発に関与し, 更にRAGE陽性症例では有意に予後不良であることを見出した。これらのことより, RAGEは口腔扁平上皮癌の進展及び予後予測マーカーとして有用である可能性が示唆された。...

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Published in頭頸部癌 Vol. 30; no. 4; pp. 646 - 650
Main Authors 笹平, 智則, 桐田, 忠昭, 國安, 弘基, 山本, 一彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本頭頸部癌学会 25.12.2004
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ISSN1349-5747
1881-8382
DOI10.5981/jjhnc.30.646

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Summary:RAGEはイムノグロブリンスーパーファミリーに属する膜型レセプターでアンフォテリン, AGE, S100等をリガンドとする。RAGEは癌の浸潤・転移に関わることが知られており, 我々も胃癌・大腸癌・前立腺癌においてRAGE発現は癌の進展・転移と相関することを報告している。今回74例の口腔扁平上皮癌症例におけるRAGE発現の意義を検討した結果, RAGE発現は口腔扁平上皮癌の進展および再発に関与し, 更にRAGE陽性症例では有意に予後不良であることを見出した。これらのことより, RAGEは口腔扁平上皮癌の進展及び予後予測マーカーとして有用である可能性が示唆された。
ISSN:1349-5747
1881-8382
DOI:10.5981/jjhnc.30.646