気候変動に伴う洪水・氾濫リスクの将来予測 那珂川・久慈川流域における解析

気候変動に伴い, 降雨量・パターンが変化し, 海面が上昇することが予測されている. これらにより洪水・氾濫のリスクが上昇することが懸念される.本研究では, 一般的な洪水・氾濫モデルを用いて, 将来の洪水・氾濫リスクを評価した. 将来の洪水流量の推定には気候シナリオの出力と応答関数法を用いた. この方法を用いて茨城県の那珂川, 久慈川流域の洪水・氾濫の将来予測を行ったところ, 将来の洪水流量があまり変化しないことから最大浸水面積の大きな変動は見られなかった. しかし, 浸水面積の増加速度が変化し, 最大浸水時間が増加する場合があることが分かった....

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Published in地球環境シンポジウム講演論文集 Vol. 16; pp. 87 - 93
Main Authors 戸村, 達也, 塙, 尚幸, 三村, 信男, 桑原, 祐史, 横木, 裕宗
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 公益社団法人 土木学会 30.08.2008
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ISSN1884-8419
DOI10.2208/proge.16.87

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Summary:気候変動に伴い, 降雨量・パターンが変化し, 海面が上昇することが予測されている. これらにより洪水・氾濫のリスクが上昇することが懸念される.本研究では, 一般的な洪水・氾濫モデルを用いて, 将来の洪水・氾濫リスクを評価した. 将来の洪水流量の推定には気候シナリオの出力と応答関数法を用いた. この方法を用いて茨城県の那珂川, 久慈川流域の洪水・氾濫の将来予測を行ったところ, 将来の洪水流量があまり変化しないことから最大浸水面積の大きな変動は見られなかった. しかし, 浸水面積の増加速度が変化し, 最大浸水時間が増加する場合があることが分かった.
ISSN:1884-8419
DOI:10.2208/proge.16.87