初期キャリア形成期看護師のピア・コーチング測定尺度の開発
要旨 目的:初期キャリア形成期看護師のピア・コーチング測定尺度の信頼性と妥当性を検討する. 方法:専門家会議と内容妥当性指数から55項目のピア・コーチング測定尺度原案を作成した.2017年9月〜2018年3月に全国65施設の卒後2・3年目の看護師を対象に質問紙調査を実施した.318名のデータを分析対象とし,項目分析,探索的因子分析,Cronbach's α係数,外的基準との相関関係,再テスト法を行い信頼性と妥当性を確認した. 結果:探索的因子分析の結果【互恵関係の構築行動】【援助方法の共創行動】【援助方法の補填行動】【自己変容の促進行動】の4因子20項目が抽出された.下位尺度のCro...
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 39; no. 1; pp. 82 - 90 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
2019
公益社団法人 日本看護科学学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
DOI | 10.5630/jans.39.82 |
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Summary: | 要旨 目的:初期キャリア形成期看護師のピア・コーチング測定尺度の信頼性と妥当性を検討する. 方法:専門家会議と内容妥当性指数から55項目のピア・コーチング測定尺度原案を作成した.2017年9月〜2018年3月に全国65施設の卒後2・3年目の看護師を対象に質問紙調査を実施した.318名のデータを分析対象とし,項目分析,探索的因子分析,Cronbach's α係数,外的基準との相関関係,再テスト法を行い信頼性と妥当性を確認した. 結果:探索的因子分析の結果【互恵関係の構築行動】【援助方法の共創行動】【援助方法の補填行動】【自己変容の促進行動】の4因子20項目が抽出された.下位尺度のCronbach's α係数は .82〜.89であった.協同作業認識尺度の「協同効用」との相関係数は .33,看護師チームのチームワーク測定尺度との相関係数は .33であった.再テスト法では下位尺度の級内相関係数が .65〜.79であった. 結論:初期キャリア形成期看護師のピア・コーチング測定尺度の信頼性と妥当性が検証された. |
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Bibliography: | 原著 |
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.39.82 |