脳卒中後重度上肢麻痺に対する自主練習として上肢リハビリテーション支援システムを用いた一例

要旨:脳卒中後に重度上肢麻痺を呈した一事例に対し,通常作業療法に加え,新しく開発した小型移動ロボットとパーソナルコンピュータ等で構築した上肢リハビリテーション支援システムで自主練習を行い,本システムの有効性を検討した.介入は1日計40分を14日間,全2期間実施した.その結果,自主練習として合計27日間使用することができ,機器の準備も対象者一人で行うことが可能だった.しかし,本システムの有効性は明らかにできなかった.今後は,研究デザインを再考したうえで事例を集積して本システムの効果を検証し,上肢機能に合わせたアプリ設定なども検討していく必要がある....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in作業療法 Vol. 41; no. 5; pp. 618 - 624
Main Authors 淺生 千晶, 野口 佑太, 大石 野乃花, 古川 忠弥, 打田 正樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.10.2022
一般社団法人 日本作業療法士協会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.41.5_618

Cover

More Information
Summary:要旨:脳卒中後に重度上肢麻痺を呈した一事例に対し,通常作業療法に加え,新しく開発した小型移動ロボットとパーソナルコンピュータ等で構築した上肢リハビリテーション支援システムで自主練習を行い,本システムの有効性を検討した.介入は1日計40分を14日間,全2期間実施した.その結果,自主練習として合計27日間使用することができ,機器の準備も対象者一人で行うことが可能だった.しかし,本システムの有効性は明らかにできなかった.今後は,研究デザインを再考したうえで事例を集積して本システムの効果を検証し,上肢機能に合わせたアプリ設定なども検討していく必要がある.
Bibliography:実践報告
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.5_618