頸髄損傷者むけ上肢機能評価「GRASSP」の本邦における臨床的有用性の検証

要旨:上肢機能評価バッテリーGRASSP(Graded Redefined Assessment of Strength, Sensation and Prehension)は,頸髄損傷者を主たる対象とした上肢・手指機能の評価ツールであり,既に海外では北米やヨーロッパを中心に脊髄損傷者の上肢機能評価に多く用いられている.この使用報告がほぼない本邦で,これを用いて脊髄損傷者の上肢機能の評価を行い,信頼性,妥当性,反応性について検証したところ,いずれも先行文献とほぼ同様の結果が得られた.また対象者のADL状況との関連を検証したところ,自助具箸の使用可否との間に有意な関係が示されることが確認された....

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Published in作業療法 Vol. 41; no. 5; pp. 577 - 585
Main Authors 高浜 功丞, 神保 和正, 吉村 友宏, 安森 太一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.10.2022
一般社団法人 日本作業療法士協会
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ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.41.5_577

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Summary:要旨:上肢機能評価バッテリーGRASSP(Graded Redefined Assessment of Strength, Sensation and Prehension)は,頸髄損傷者を主たる対象とした上肢・手指機能の評価ツールであり,既に海外では北米やヨーロッパを中心に脊髄損傷者の上肢機能評価に多く用いられている.この使用報告がほぼない本邦で,これを用いて脊髄損傷者の上肢機能の評価を行い,信頼性,妥当性,反応性について検証したところ,いずれも先行文献とほぼ同様の結果が得られた.また対象者のADL状況との関連を検証したところ,自助具箸の使用可否との間に有意な関係が示されることが確認された.
Bibliography:原著論文
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.5_577