作業療法士のコンサルテーション事業によって得られる放課後児童支援員のスキルアップの構造

要旨:作業療法士が学童保育クラブへ訪問し,アドバイスを行う取り組み(以下,OTコンサル)による放課後児童支援員(以下,支援員)のスキルアップの構造を明らかにする.支援員6名にOTコンサルの実施前と実施後に半構成的インタビューを行った.データ分析は,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを採用した.実施前インタビューは,支援員の普段の関わり方にまとめられた.実施後インタビューは,OTコンサルで得た新たな知識・技術と知識の活用などと共に,職員間の連携や子ども全体への支援向上となる構造にまとめられた.OTコンサルでは,支援員個々とクラブ全体への効果の相互作用がスキルアップの構造につながることが明...

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Published in作業療法 Vol. 38; no. 4; pp. 440 - 449
Main Authors 佐野 伸之, 齋藤 みのり, 小林 隆司, 南 征吾, 河本 聡志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.08.2019
一般社団法人 日本作業療法士協会
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ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.38.4_440

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Summary:要旨:作業療法士が学童保育クラブへ訪問し,アドバイスを行う取り組み(以下,OTコンサル)による放課後児童支援員(以下,支援員)のスキルアップの構造を明らかにする.支援員6名にOTコンサルの実施前と実施後に半構成的インタビューを行った.データ分析は,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを採用した.実施前インタビューは,支援員の普段の関わり方にまとめられた.実施後インタビューは,OTコンサルで得た新たな知識・技術と知識の活用などと共に,職員間の連携や子ども全体への支援向上となる構造にまとめられた.OTコンサルでは,支援員個々とクラブ全体への効果の相互作用がスキルアップの構造につながることが明らかとなった.
Bibliography:研究論文
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.38.4_440