日本語版職業コミットメント尺度の信頼性・妥当性の検討
要旨目的:北米で作成された職業コミットメント尺度(OCS)を日本語に翻訳し,日本語版OCSの信頼性と妥当性を検証した.対象と方法:看護師を対象とした予備調査において尺度の信頼性と因子構造を確認後,看護師4046名を対象に本調査を実施し,1331名(有効回答率32.9%)を分析対象とした.結果:探索的因子分析により,情緒的職業コミットメント,功利的職業コミットメント,規範的職業コミットメントの3因子が抽出され,確証的因子分析で良好な適合度が得られた.信頼性係数は尺度全体が0.817,下位尺度が0.756〜0.837であり,I-T相関はおおむね良好な値が得られた.併存妥当性の基準とした職務満足感と...
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 35; no. 1; pp. 63 - 71 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
31.12.2015
公益社団法人 日本看護科学学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
DOI | 10.5630/jans.35.63 |
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Summary: | 要旨目的:北米で作成された職業コミットメント尺度(OCS)を日本語に翻訳し,日本語版OCSの信頼性と妥当性を検証した.対象と方法:看護師を対象とした予備調査において尺度の信頼性と因子構造を確認後,看護師4046名を対象に本調査を実施し,1331名(有効回答率32.9%)を分析対象とした.結果:探索的因子分析により,情緒的職業コミットメント,功利的職業コミットメント,規範的職業コミットメントの3因子が抽出され,確証的因子分析で良好な適合度が得られた.信頼性係数は尺度全体が0.817,下位尺度が0.756〜0.837であり,I-T相関はおおむね良好な値が得られた.併存妥当性の基準とした職務満足感とは有意な正の相関が,離職意向とは有意な負の相関が認められた.結論:1項目のみ日本語訳の信頼性,妥当性が十分に得られず,結果の解釈に留意が必要であるものの,日本語版OCSについて,一定の信頼性,構成概念妥当性および併存妥当性が確認された. |
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Bibliography: | 研究報告 |
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.35.63 |