看護系大学における臨地実習の教育上の調整の実態と教員の認識

要旨 目的:看護系大学の臨地実習における教育上の調整の実態と教員の認識を明らかにすることである.教育上の調整は,障害がある学生もしくは障害の特徴を有する学生に教育上必要となる修学支援を指す. 方法:日本看護系大学協議会会員校277の看護学教育代表者に,大学の修学支援体制,教育上の調整の認識等に関する質問紙調査をした.研究協力が得られた15大学の全教員に教育上の調整の認識等に関する質問紙調査をした.研究倫理審査の承認を得て行った. 結果:修学支援については教務委員会や学生支援委員会等で検討していた.教育上の調整を行った学生は,発達障害と精神障害が多かった.教員は教育上の調整に高い関心をもち,教員...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 42; no. 1; pp. 735 - 744
Main Authors 飯岡 由紀子, 松岡 千代, 小川 純子, 遠藤 和子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2022
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.42.735

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Summary:要旨 目的:看護系大学の臨地実習における教育上の調整の実態と教員の認識を明らかにすることである.教育上の調整は,障害がある学生もしくは障害の特徴を有する学生に教育上必要となる修学支援を指す. 方法:日本看護系大学協議会会員校277の看護学教育代表者に,大学の修学支援体制,教育上の調整の認識等に関する質問紙調査をした.研究協力が得られた15大学の全教員に教育上の調整の認識等に関する質問紙調査をした.研究倫理審査の承認を得て行った. 結果:修学支援については教務委員会や学生支援委員会等で検討していた.教育上の調整を行った学生は,発達障害と精神障害が多かった.教員は教育上の調整に高い関心をもち,教員間の情報と対応策を共有していると認識していた.一方,実習指導能力やマネジメント能力向上に課題を感じていた. 結論:看護系大学では委員会等で教育上の調整について検討し,情報と対応策の共有に取り組んでいた.
Bibliography:原著
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.42.735