糖尿病性腎症高齢患者の透析導入に伴う移行見通し測定尺度の信頼性と妥当性の検証
要旨 目的:糖尿病性腎症高齢患者の透析導入に伴う移行見通し測定尺度を開発し,信頼性と妥当性を検証する. 方法:インタビュー調査に基づいて尺度原案40項目を作成し,全国1,665施設で定期的に血液透析を行っている糖尿病性腎症から透析を導入した65歳以上の患者に質問紙調査を行い,信頼性と妥当性を検証した.分析には欠損値を補完したデータを用いた. 結果:収束妥当性の検証では496名,それ以外の検証では502名のデータを分析した.探索的因子分析で6因子32項目が抽出され,確証的因子分析においてCFI = .955,RMSEA = .067であった.収束的妥当性,既知グループ妥当性は統計学的に有意な結果...
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| Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 42; no. 1; pp. 412 - 421 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本看護科学学会
2022
公益社団法人 日本看護科学学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
| DOI | 10.5630/jans.42.412 |
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| Summary: | 要旨 目的:糖尿病性腎症高齢患者の透析導入に伴う移行見通し測定尺度を開発し,信頼性と妥当性を検証する. 方法:インタビュー調査に基づいて尺度原案40項目を作成し,全国1,665施設で定期的に血液透析を行っている糖尿病性腎症から透析を導入した65歳以上の患者に質問紙調査を行い,信頼性と妥当性を検証した.分析には欠損値を補完したデータを用いた. 結果:収束妥当性の検証では496名,それ以外の検証では502名のデータを分析した.探索的因子分析で6因子32項目が抽出され,確証的因子分析においてCFI = .955,RMSEA = .067であった.収束的妥当性,既知グループ妥当性は統計学的に有意な結果であったが,併存的妥当性は有意な結果ではなかった.信頼性係数は尺度全体で .887,下位尺度で .728〜.922であった. 結論:併存的妥当性に課題はあるが,一定の信頼性,妥当性を確認できた. |
|---|---|
| Bibliography: | 原著 |
| ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
| DOI: | 10.5630/jans.42.412 |