看護小規模多機能型居宅介護で活躍する看護師の行動特性

要旨 目的:看護小規模多機能型居宅介護(以下,看多機)で働く看護師の行動特性を明らかにする. 方法:看多機の施設長から推薦された看護師29名を対象に行動結果面接法を参考に半構造的面接を行い質的記述的に分析した. 結果:看多機で働く看護師の成果は,【利用者・家族の生活の質の向上】【利用者・家族に提供するケアの質の向上】の2カテゴリーと8サブカテゴリー抽出された.これら成果につながる行動特性として【その人の生活の中で歩み寄りを続ける】【その人や家族の強みを引き出し生活に取り入れる】【個々に合わせ臨機応変にケアを創造する】【命をまもる】【看取りを支える】【その人の居場所をつくる】【その人を支えるチー...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 41; no. 1; pp. 665 - 673
Main Authors 坂下 玲子, 撫養 真紀子, 小野 博史, 渡邊 里香, 芳賀 邦子, 粟村 健司, 真鍋 雅史, 新居 学, 中西 永子, 河野 孝典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2021
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.41.665

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Summary:要旨 目的:看護小規模多機能型居宅介護(以下,看多機)で働く看護師の行動特性を明らかにする. 方法:看多機の施設長から推薦された看護師29名を対象に行動結果面接法を参考に半構造的面接を行い質的記述的に分析した. 結果:看多機で働く看護師の成果は,【利用者・家族の生活の質の向上】【利用者・家族に提供するケアの質の向上】の2カテゴリーと8サブカテゴリー抽出された.これら成果につながる行動特性として【その人の生活の中で歩み寄りを続ける】【その人や家族の強みを引き出し生活に取り入れる】【個々に合わせ臨機応変にケアを創造する】【命をまもる】【看取りを支える】【その人の居場所をつくる】【その人を支えるチームをつくる】の7カテゴリーと37サブカテゴリーが抽出された. 結論:今回抽出された看護師の行動特性によって,最期まで住み慣れた自宅や地域で暮らし続けていくという看多機の役割が促進されることが期待される.
Bibliography:原著
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.41.665