VRを活用した認知症・看取り等の体験型研修の実践とその効果

「I. はじめに」 サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」を運営する当社が, 2016年に開発した「VR認知症」は, VR(virtual reality:仮想現実)で認知症の症状を本人視点に立って「体験」する体験型の研修プログラムである. 全国の医療・介護専門職, 学生, 地域住民等を対象にした研修や授業等で活用され, 現在は認知症のみならず看取り・がん・発達障害・視覚障害・LGBTQ・ワーキングマザーなど, 他者のさまざまな視点をVRで体験する研修プログラムとして展開し, 体験者数は11万人を超えた. 本稿では認知症と看取りのVR研修プログラムによる看護教育の効果を紹介する. 「II. VR...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本老年看護学会誌(老年看護学) Vol. 28; no. 1; pp. 30 - 35
Main Authors 下河原 忠道, 黒田 麻衣子, 大野 彩子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本老年看護学会 2023
一般社団法人 日本老年看護学会
Online AccessGet full text
ISSN1346-9665
2432-0811
DOI10.20696/jagn.28.1_30

Cover

More Information
Summary:「I. はじめに」 サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」を運営する当社が, 2016年に開発した「VR認知症」は, VR(virtual reality:仮想現実)で認知症の症状を本人視点に立って「体験」する体験型の研修プログラムである. 全国の医療・介護専門職, 学生, 地域住民等を対象にした研修や授業等で活用され, 現在は認知症のみならず看取り・がん・発達障害・視覚障害・LGBTQ・ワーキングマザーなど, 他者のさまざまな視点をVRで体験する研修プログラムとして展開し, 体験者数は11万人を超えた. 本稿では認知症と看取りのVR研修プログラムによる看護教育の効果を紹介する. 「II. VR認知症」 「1. プログラムの概要」 VR認知症の研修では, VRで認知症のいくつかの症状を体験し, 体験毎に参加者同士でグループディスカッションを行い, 本人の視点に立ったときにその状況で「なにを感じたか」「自分だったらどうしてほしいか」を話し合う.
Bibliography:特集「デジタルトランスフォーメーション(DX)が変える老年看護学教育・実践・研究のいま」
ISSN:1346-9665
2432-0811
DOI:10.20696/jagn.28.1_30