脳卒中患者におけるdual task stepping testの検者間・検者内信頼性の検討

要旨:本研究は,脳卒中患者におけるトイレ動作自立判定のためのdual task stepping testの検者間,検者内信頼性を検討することを目的とした.入院中の脳卒中患者20例のdual task stepping testを検者4名(臨床経験:1,2,3,13年目)で評価し,またうち2名(臨床経験:1,13年目)の検者は1週間後に同様の対象者に再評価を行った.その結果から算出されたFleissのκ係数,Cohenのκ係数は高値であり,検者間,検者内ともに高い信頼性が示された.本評価は30秒間で実施できるものであり,脳卒中患者のトイレ動作自立判定を目的に,臨床において普及できる評価であると...

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Published in作業療法 Vol. 40; no. 4; pp. 424 - 430
Main Authors 渡部 喬之, 鈴木 久義, 長島 潤, 嘉部 匡朗, 依田 光正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作業療法士協会 15.08.2021
一般社団法人 日本作業療法士協会
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ISSN0289-4920
2434-4419
DOI10.32178/jotr.40.4_424

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Summary:要旨:本研究は,脳卒中患者におけるトイレ動作自立判定のためのdual task stepping testの検者間,検者内信頼性を検討することを目的とした.入院中の脳卒中患者20例のdual task stepping testを検者4名(臨床経験:1,2,3,13年目)で評価し,またうち2名(臨床経験:1,13年目)の検者は1週間後に同様の対象者に再評価を行った.その結果から算出されたFleissのκ係数,Cohenのκ係数は高値であり,検者間,検者内ともに高い信頼性が示された.本評価は30秒間で実施できるものであり,脳卒中患者のトイレ動作自立判定を目的に,臨床において普及できる評価であると考える.
Bibliography:原著論文
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.40.4_424