医療観察法の入院医療における作業療法実践—多職種チーム医療における作業療法士の役割
要旨:本研究は,医療観察法の入院医療における作業療法実践から,介入の焦点や技術と作業療法士の役割について明らかにすることを目的とした.この医療に従事するエキスパートの作業療法士を対象に半構造化面接を行い,質的分析を実施した結果,本人の“守りたい暮らしの安定”を目指す作業療法実践の概念的構造が得られた.この医療における多職種チームの中で作業療法士は,対象者の守りたい暮らしを主眼におき,当たり前の日々の生活の中にある作業(occupation)を安定してできるようにともに取り組むことにより,間接的に再他害行為を防止することを担っている....
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          | Published in | 作業療法 Vol. 39; no. 4; pp. 459 - 467 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本作業療法士協会
    
        15.08.2020
     一般社団法人 日本作業療法士協会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0289-4920 2434-4419  | 
| DOI | 10.32178/jotr.39.4_459 | 
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| Summary: | 要旨:本研究は,医療観察法の入院医療における作業療法実践から,介入の焦点や技術と作業療法士の役割について明らかにすることを目的とした.この医療に従事するエキスパートの作業療法士を対象に半構造化面接を行い,質的分析を実施した結果,本人の“守りたい暮らしの安定”を目指す作業療法実践の概念的構造が得られた.この医療における多職種チームの中で作業療法士は,対象者の守りたい暮らしを主眼におき,当たり前の日々の生活の中にある作業(occupation)を安定してできるようにともに取り組むことにより,間接的に再他害行為を防止することを担っている. | 
|---|---|
| Bibliography: | 原著論文 | 
| ISSN: | 0289-4920 2434-4419  | 
| DOI: | 10.32178/jotr.39.4_459 |