作業療法によるロコモティブシンドローム予防の基盤づくり—ロコモティブシンドロームと作業遂行の関連に着目して
要旨:本研究の目的はロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)と作業遂行の関連を明らかにすることである.地域在住高齢者58名に対し集団的特性,ロコモ25,立ち上がりテストとSOPI,重要活動項目数を測定した.対象者を2群(ロコモ群,非ロコモ群)に分け集団的特性,作業遂行の状況を比較した結果,非ロコモ群に比べロコモ群は年齢が有意に高く,SOPI余暇活動,重要活動項目数で有意に低い値を示した.ロコモ25と作業遂行の関連を分析した結果,ロコモ25とSOPI満足,SOPI余暇活動で中等度の負の相関,SOPIセルフケア,SOPI総得点で弱い負の相関を認めた.本研究によりロコモの方の作業遂行の状況が明らかと...
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Published in | 作業療法 Vol. 40; no. 6; pp. 738 - 746 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本作業療法士協会
15.12.2021
一般社団法人 日本作業療法士協会 |
Subjects | |
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ISSN | 0289-4920 2434-4419 |
DOI | 10.32178/jotr.40.6_738 |
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Summary: | 要旨:本研究の目的はロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)と作業遂行の関連を明らかにすることである.地域在住高齢者58名に対し集団的特性,ロコモ25,立ち上がりテストとSOPI,重要活動項目数を測定した.対象者を2群(ロコモ群,非ロコモ群)に分け集団的特性,作業遂行の状況を比較した結果,非ロコモ群に比べロコモ群は年齢が有意に高く,SOPI余暇活動,重要活動項目数で有意に低い値を示した.ロコモ25と作業遂行の関連を分析した結果,ロコモ25とSOPI満足,SOPI余暇活動で中等度の負の相関,SOPIセルフケア,SOPI総得点で弱い負の相関を認めた.本研究によりロコモの方の作業遂行の状況が明らかとなった. |
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Bibliography: | 原著論文 |
ISSN: | 0289-4920 2434-4419 |
DOI: | 10.32178/jotr.40.6_738 |