茨城県南部の病院に勤務する看護婦のライフスタイルと社会・心理的要因との関連性

要旨 看護婦のライフスタイルと社会・心理的要因などの関係を明かにするために,茨城県南部の100床以上の病院に勤務する看護婦1,150名を対象に調査を実施した.(1)ライフスタイル得点であるHPIの平均は4.8±1.29であり,年齢毎に増加する傾向が認められた.(2)全対象者においてライフスタイルに有意な相関関係があるのは,精神健康度,働きがい度,生活満足度であった.(3)年齢階級別に検討すると,20歳代,30歳代のライフスタイルは働きがい度,生活満足度と正の相関,精神健康度と負の相関が有意(p<0.01)に認められた.40歳代では,ライフスタイルと精神健康度は有意な負の相関,50歳代ではライフ...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 16; no. 3; pp. 58 - 66
Main Authors 鈴木 みずえ, 柏木 とき江, 山田 紀代美, 佐藤 和佳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 28.11.1996
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans1981.16.3_58

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Summary:要旨 看護婦のライフスタイルと社会・心理的要因などの関係を明かにするために,茨城県南部の100床以上の病院に勤務する看護婦1,150名を対象に調査を実施した.(1)ライフスタイル得点であるHPIの平均は4.8±1.29であり,年齢毎に増加する傾向が認められた.(2)全対象者においてライフスタイルに有意な相関関係があるのは,精神健康度,働きがい度,生活満足度であった.(3)年齢階級別に検討すると,20歳代,30歳代のライフスタイルは働きがい度,生活満足度と正の相関,精神健康度と負の相関が有意(p<0.01)に認められた.40歳代では,ライフスタイルと精神健康度は有意な負の相関,50歳代ではライフスタイルと社会的支援に正の相関が有意(p<0.05)に認められた.
Bibliography:調査研究
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans1981.16.3_58