「生活行為相互作用評価表(試作版)」の開発—論理的妥当性と表面的妥当性の検討
要旨:本研究の目的は,「生活行為相互作用評価表」の開発に向けて,原案作成と内容的妥当性の検討を通して試作版を作り上げることである.経験のある作業療法士10名の協力のもと,Nominal Group TechniqueとDelphi法によって内容を収斂し,その後,健常者80名に試行した.その結果,主対象者や実施方法,評価の視点,結果の解釈などを一部改訂し,試作版が完成した.本評価表には生活行為の相互作用を因果的に捉える特徴がある.生活状況や考え方などの質的評価を深める点,相互作用マトリクスによって生活を俯瞰的に分析する点,協業を促進する点などから,作業療法に活用可能な枠組みであることが示唆された...
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| Published in | 作業療法 Vol. 41; no. 3; pp. 276 - 284 |
|---|---|
| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本作業療法士協会
15.06.2022
一般社団法人 日本作業療法士協会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0289-4920 2434-4419 |
| DOI | 10.32178/jotr.41.3_276 |
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| Summary: | 要旨:本研究の目的は,「生活行為相互作用評価表」の開発に向けて,原案作成と内容的妥当性の検討を通して試作版を作り上げることである.経験のある作業療法士10名の協力のもと,Nominal Group TechniqueとDelphi法によって内容を収斂し,その後,健常者80名に試行した.その結果,主対象者や実施方法,評価の視点,結果の解釈などを一部改訂し,試作版が完成した.本評価表には生活行為の相互作用を因果的に捉える特徴がある.生活状況や考え方などの質的評価を深める点,相互作用マトリクスによって生活を俯瞰的に分析する点,協業を促進する点などから,作業療法に活用可能な枠組みであることが示唆された. |
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| Bibliography: | 原著論文 |
| ISSN: | 0289-4920 2434-4419 |
| DOI: | 10.32178/jotr.41.3_276 |