乾式メタン発酵を用いた組成の異なる都市ごみの処理(1) : 中温乾式メタン発酵特性

生ごみおよび紙ごみの湿重量割合をRunA(60%,40%),RunB(68%,32%),RunC(82%,18%)に設定し,容量2Lの発酵槽を用いて37℃中温乾式メタン発酵試験を行った。投入VSあたりメタンガス収率は易分解性有機物を多く含有する生ごみの投入割合が高いRunCで0.26L/gVS,RunAおよびRunBで0.24L/gVSであった。平均メタンガス濃度はいずれの実験区においても57%であった。急激な発酵阻害が発生することのない限界投入有機物負荷は,いずれの実験区においても5gVS/(kg汚泥・day)であった。発酵阻害発生後,投入有機物負荷の低減によりRunB(C/N比39)では再...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 75; no. 1; pp. 45 - 51
Main Authors 中久保, 亮, 小島, 陽一郎, 岩渕, 和則, 門間, 崇広, 松田, 從三, 近江谷, 和彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.01.2013
Online AccessGet full text
ISSN0285-2543

Cover

More Information
Summary:生ごみおよび紙ごみの湿重量割合をRunA(60%,40%),RunB(68%,32%),RunC(82%,18%)に設定し,容量2Lの発酵槽を用いて37℃中温乾式メタン発酵試験を行った。投入VSあたりメタンガス収率は易分解性有機物を多く含有する生ごみの投入割合が高いRunCで0.26L/gVS,RunAおよびRunBで0.24L/gVSであった。平均メタンガス濃度はいずれの実験区においても57%であった。急激な発酵阻害が発生することのない限界投入有機物負荷は,いずれの実験区においても5gVS/(kg汚泥・day)であった。発酵阻害発生後,投入有機物負荷の低減によりRunB(C/N比39)では再度メタンガス収率が回復したことから,紙ごみによりC/N比を調整することで発酵阻害に対する強度を高め,より安定して発酵を行うことが可能だと考えられる。
Bibliography:850449
ZZ00015065
ISSN:0285-2543